ユーロマンガ仙台支部販促担当の南です。
9日に行われた明治大学でのメビウス・シンポジウム、参加してくださった皆様のおかげで、すばらしいものとなりました!
メビウス氏の作品歴を踏まえながら、質疑応答へと進み、それを受けての浦沢直樹氏、夏目房之介氏のコメント――
マンガの「実作」という立場からの浦沢氏の卓抜な視点、いつもながらにすばらしい夏目氏のチャートへと盛り上がり、ついにメビウス氏がペンを執った!
千人を超える会場が息をのんで見つめる中、メビウス氏のペンの音だけが静かに響いていく光景には、思わず心が震えました。
その直後、浦沢氏の「マンガはじかに描け!」(笑)の一言が、「下書きありき」な状態に対する爽快な言葉となって、大笑を誘いました。
「ま、これが描ければですけどね」という夏目氏の発言で会場はもう大爆笑。マンガのライブを「体現」した、これ以上はない催しだったように思います。
盛りあがりも最高潮に達し、いよいよ終幕という頃、メビウス氏を敬慕するマンガ家諸氏がマイクをとるという、大スペクタクルが起こりました。
永井豪氏、谷口ジロー氏、そして、「仙台人」である荒木飛呂彦氏がすっと立ち上がったときの興奮は、忘れがたいものとなりました。
それにしても、メビウス氏、手塚治虫氏の描く「御茶ノ水博士」にそっくりでしたね(笑)。絵柄だけでなく、氏の笑みを絶やさぬ温顔が非常に印象的でした。
今回のメビウス氏来日講演については、今年10月に発売予定の『ユーロマンガ』第三号に掲載される予定ですので、そちらもあわせてご参照下されば幸甚です。
文責 ユーロマンガ仙台支部販促担当 南 佳介